上山肇 教授の新プロジェクト「戸田市における実証実験:モバイルバッテリーチャージャーのサイネージを活用した防災を主とした情報発信の仕組みの構築」を発足。埼玉県戸田市との調印式を2023年3月23日に執り行いました

NEWS お知らせ

上山肇 教授の新プロジェクト「戸田市における実証実験:モバイルバッテリーチャージャーのサイネージを活用した防災を主とした情報発信の仕組みの構築」を発足。埼玉県戸田市との調印式を2023年3月23日に執り行いました

法政大学地域研究センターは、駅などの貸しモバイルバッテリーチャージャーのサイネージに防災情報を配信する実証実験を埼玉県戸田市において実施することとなりました。災害発生時に避難所となる戸田市の公共施設などに情報ステーションを設置し、防災情報を含む公共情報等を広く市民に届けながら、災害時にスマートフォンなどへの充電活用も含め情報伝達に関するスキーム(仕組み)の構築を目指します。

—————-

 本実証実験は 上山 肇(かみやま はじめ)教授(法政大学 地域研究センター兼担研究員/法政大学 大学院政策創造研究科 教授)が主導し産学官連携で実施しているもので、2022年9月から静岡鉄道の主要な駅(静岡市)や静岡県セイブ自動車学校(浜松市)などで既に実験がスタートしています。モバイルバッテリーチャージャーを設置し、そこに付随する液晶画面(サイネージ)に防災情報等を配信するもので、繰り返し流すことで市民への情報の浸透が期待されます。2022年9月に発生した台風15号では静岡県や静岡市、浜松市の災害対応に関する情報配信に貢献することができました。

 自治体や設置者、機材提供者も含め関係者それぞれの負担を少なく抑えながら、いざという時に市民に役立つ情報をより効果的に伝えられるスキーム(仕組み)を構築し情報配信手段として根付かせることで、災害に対する地域の情報共有力を高めることができるのではないかと考えています。

 2023年3月23日に締結した戸田市との防災協定は、産・官・学の連携協定を結ぶことで、災害発生時のモバイル端末等の電源供給、平時からの防災情報提供による地域防災力の向上、地域の活性化に資する新たな情報システムとしての有効性及び課題を検証することを目的とし、市内11か所の避難所で実証実験を開始します。

<実証実験 概要>
期間: 連携協定締結後概ね1年
対象地域: 埼玉県戸田市
内容: モバイルバッテリーチャージャーのサイネージを活用した防災を主とした情報発信の仕組みの構築
プロジェクトリーダー:上山 肇(かみやま はじめ)(法政大学 地域研究センター兼担研究員/法政大学 大学院政策創造研究科 教授)