【千代田学シンポジウム】「自転車利用を促進するために 今、何が必要か」を開催いたしました。

REPORT 活動報告

【千代田学シンポジウム】「自転車利用を促進するために 今、何が必要か」を開催いたしました。

「平成24年度千代田学『千代田区におけるコミュニティサイクル導入に関する調査』」 の一環としてシンポジウムを開催いたしました。

2013年2月23日(土)に市ケ谷キャンパス田町校舎5階マルチメディアホールで千代田学シンポジウム「自転車利用を促進するために 今、何が必要か」(法政大学地域研究センター主催)を開催しました。

今回のシンポジウムは千代田区委託事業「平成24年度千代田学『千代田区におけるコミュニティサイクル導入に関する調査』」の一環として行われ、コニュニティサイクルに特に関心の高い富山市、横浜市、千代田区の方からそれぞれ講演していただきました。
始めに高田興真氏(富山市環境部環境政策課)、次に石原従道氏(横浜市都市整備局都市交通課)、遠藤克也氏(千代田区安全部安全生活課路上障害物対策係)が講演されました。後半の部では、宮下清栄教授(法政大学デザイン工学部)が講演をされ、最後に学生より調査報告を発表しました。講演を受けて行われたパネルディスカッションでは、学生からの調査報告や提案について様々な議論が行われました。

今日、自転車は通勤・通学、観光、業務、買い物、ちょっとした用事、スポーツ・健康等を目的として利用が増加しており、環境を意識した人々や高齢者の方が自動車に代わる交通手段として使うケースも増えています。このような自転車利用の増加を受けて全国各地でコミュニティサイクルの社会実験が実施され、自転車が地域を活性化し、都市における公共交通と都市構造を変える一翼を担っていることが明らかになっています。また、都市構造と自転車利用意識の変化による駐輪場の不足問題は、新たな駐輪場政策のあり方を提起することになりました。
しかし、我が国では増加した自転車が安全に走れる環境を整備されているとは言い難く、自転車道等を整備するためには歩行者、自転車、自動車との間で安全にすみわけ・共存する調整をしなくてはなりません。

今回のシンポジウムはコミュニティサイクル、公共交通としての自転車、走行環境整備など総合的な議論の場となりました。

【講演テーマ/講演者】
自転車市民共同利用システム アヴィレ
~環境にやさしい公共交通~
富山市環境部環境政策課 環境未来都市推進係長 高田興真 氏

横浜都心部におけるコミュニティサイクルの取り組み
横浜市都市整備局都市交通課 石原従道 氏

千代田区における駐輪場対策の現状と課題
-東京駅周辺での放置自転車対策-
千代田区安全部安全生活課 路上障害物対策係 遠藤克也 氏

国土交通省のガイドラインと地域における自転車走行環境の整備について
法政大学デザイン工学部教授  宮下清栄

【調査報告】
宮下研究室
「交差点における自転車の走行挙動に関する研究」

永井研究室
「千代田区駐輪場アンケートから見る自転車利用に関する調査報告」
「コミュニティサイクル実現に向けて学生からの提案」