第7回 法政大学「地域政策研究賞」「イノベーティブ・ポリシー賞」授賞式 

REPORT 活動報告

第7回 法政大学「地域政策研究賞」「イノベーティブ・ポリシー賞」授賞式 

本年度は地域政策研究賞5件、イノベ―ティブ・ポリシー賞3件が受賞されました。

 地域研究センター開設を記念して制定した「地域政策研究賞」、「イノベーティブ・ポリシー賞」の授賞式を1月19日、ボアソナード・タワー26階スカイホールで開催しました。

 本年度は地域政策研究賞・優秀賞2件、奨励賞2件、学生奨励賞1件、そしてイノベ―ティブ・ポリシー賞は3件の受賞がありました。

 徳安センター所長の開会のあいさつに引き続き賞状と賞品、記念品の贈呈が行われその後各受賞者の小講演を行いました。

 地域再生のための「カリスマ」登場を待つのではなく、エキスパートを任期付き公務員として雇用し、地域の再生を恒常的に手助けしていく韓国の制度を研究し日本での適用可能性について考察している東京財団政策研究部地域再生研究プロジェクトの発表に始まり、市政と直結し自治体改革にとりくむ戸田市政策研究所の取組の具体例の紹介、タレント知事としての側面が強調される宮崎県東国原知事を自身の県内自治体での勤務経験を活かし県政運営という観点から評価した宮崎公立大学の有馬教授、地域の中に大学生を溶け込ませることで、まちを変えていこうという試みを実施している松本大学の白戸教授、久しぶりの学生奨励賞授賞となった徳島大学の財政分析プロジェクトチームの皆様は地域の特産物であるパウンドケーキ(地元の手づくり菓子工房みかもんさんからの提供)を持参しての発表となり彼らの活動がいかに地域に根差し期待されているかということを物語っていました。

つづけてイノベ―ティブ・ポリシー賞を受賞した北海道のNPO法人炭鉱の記憶推進事業団の吉岡理事長は、とてもインパクトのある写真の数々を使って、かつての炭鉱の町としてのイメージを消し去る努力をするのではなく資源として保存・活用していかなければならないと訴え、同じく北海法のNPO法人北海道グリーンファンドの杉山理事長は、嫌われ者の「強風」も電気を産む資源となると市民風車の設置を行い、省エネ・エコ生活への呼びかけをし、最後の新潟製粉株式会社藤井工場長は米どころ新潟における主食用以外の新たな米需要の創出として米粉の利用の可能性を語っていただきました。

式終了後の懇親会では受賞者同士の活発な交流が見られ、この縁を期に地域と地域との新たな交流が深まることを期待してのお開きとなりました。