第6回大学改革トップセミナーを開催しました

REPORT 活動報告

第6回大学改革トップセミナーを開催しました

各大学・高校で行っている特色ある取り組みの発表と、今大学が直面している危機とその対処方法について講演していただきました。

全私学新聞主催、株式会社ナガセ・地域研究センター後援で大学改革トップセミナーが6月5日に市ヶ谷キャンパス、ボアソナード・タワー26階スカイホールにて行われました。

今回は、3名の講演者に各大学・高校で行っている特色ある取り組みを発表していただき、その後2名の講演者に大学が直面している危機とその対処方法について講演していただきました。

関西外国語大学国際交流部長の山本氏は大学における独自の交換留学制度が語学のみではなく、海外の大学で語学を勉強しながら各分野のスペシャリストを目指すという教育方針の有益性を、何人かの学生の事例とともに講演していただきました。

北海道武蔵女子短期大学前学長の小林氏は、地域に根ざした大学づくりを目指し、その校風と教育方針について講演されました。特に、地方の短期大学であるという弱点を逆に生かし、消滅された旧来の「標準」の考え方を敢えて行い、地元のニーズに合った女性像を養成することで高い就職率を誇っている、という事に参加者の高い関心が寄せられました。

京都市立堀川高校校長の荒瀬氏は、教育とはサービス業であると捉え、「ESなくしてCSなし」の強い考えのもと次々と改革を行い、結果、国公立大学への高い進学率を達成しました。また、「受け取る力、考える力、判断する力、表現する力」の四つの力をつける教育を目指しており、具体的にどのような教育を行っているのかということを講演していただきました。

続いて法政大学学事顧問の清成氏が「経済危機と大学経営」というテーマで、現在大学は経済不況や少子化によって様々な危機に直面している一方で、今が改革を行うチャンスであり、「人財」育成が重要であることを説かれました。

最後に東進ハイスクールの竹岸氏は「学力低下の現状」について、全国392の高校にヒアリングした調査結果を発表されました。その中で「板書」を写すことができない生徒が増えてきていて、そのことに対する訓練が必要であるとの報告がありました。

質疑応答でも参加者からの鋭い視点を持った質問や意見が出され、盛会のうちに終了しました。